柔道整復師国家試験、外科学部分別問題腹部外科疾患の範囲になります。
腹部外科疾患の問題は出題数がとても多いです。さまざまな問題が出てますが、内蔵器系の問題がたくさん出ます。解剖学と合わせて勉強するとより内容が理解できると思います。
この過去問を利用してぜひ学習してください。
目次
外科学:外科学:心臓・脈管疾患
問題127 腹部外傷について誤っているのはどれか。
- 肝臓は実質臓器なので、比較的弱い鈍性外力によっても損傷される傾向がある。
- 脾臓は右季肋部への鈍性外力で損傷されやすい。
- 膀胱は尿で満たされている場合の方が打撲などによって破裂しやすい。
- 腎臓損傷は背面又は側面からの鈍性外力が原因となることが多い。
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2.脾臓は右季肋部への鈍性外力で損傷されやすい。
問題129 脊髄損傷の症状で正しいのはどれか。
- 受傷後早期に尿閉を認める。
- 脊髄ショック状態の安定後、深部腱反射は正常化する。
- 胸髄損傷の場合、手指の触覚は消失する。
- 頸髄損傷の場合、耳出血を認める。
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1.受傷後早期に尿閉を認める。
問題129 交通外傷による腹部鈍的損傷で正しいのはどれか。
- ハンドルによる上腹部打撲で消化管損傷が生じる。
- 肋骨骨折を伴う場合には膵損傷が多い。
- シートベルトによる皮膚圧痕は特に処置を要しない。
- 前腹壁打撲により腎損傷が生じる。
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1.ハンドルによる上腹部打撲で消化管損傷が生じる。
問題124 腹部鈍的外傷について誤っている組合せはどれか。
- 腸管破裂 ─── 腹腔内遊離ガス
- 腎損傷 ─── 血尿
- 肝破裂 ─── 吐血
- 膵損傷 ─── 後腹膜血腫
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3.肝破裂 ─── 吐血
問題130 腹部臓器損傷について正しいのはどれか。
- 肝破裂では腹部腫瘤を認める。
- 下部腸管穿孔では腹鳴が亢進する。
- 脾損傷では出血性ショックが起こらない。
- 腎損傷では血尿を認める。
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4.腎損傷では血尿を認める
問題121 頭部外傷の急性期症状で誤っているのはどれか
- 頭痛
- 嘔吐
- 下痢
- 意識障害
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3.下痢
問題122 誤っている組合せはどれか。
- クモ膜下出血 ─── 脳動脈瘤
- 脳血栓 ─── 動脈硬化
- 脳塞栓 ─── 肺線維症
- 脳内出血 ─── 高血圧症
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3.脳塞栓 ─── 肺線維症
問題124 腹部鈍的外傷で腹腔内に遊離ガスが認められたときの損傷臓器はどれか。
- 肝
- 膵
- 脾
- 小腸
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4.小腸
問題129 誤っている組合せはどれか。
- 肺癌 ─── 血痰
- 胃潰瘍 ─── 吐血
- 内痔核 ─── タール便
- 腎腫瘍 ─── 血尿
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3.内痔核 ─── タール便
問題130 63歳の男性.転倒して右大腿骨骨折と診断され入院した。受傷当日は痛み以外の訴えはなかったが、翌日には呼吸数増加、チアノーゼ、眼球結膜と胸部とに点状出血が認められ、意識が低下した。最も考えられるのはどれか。
- 緊張性気胸
- 脂肪塞栓症
- 胸部圧迫症
- 急性硬膜外血腫
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2.脂肪塞栓症
問題130 腹部強打患者の立位エックス線像で横隔膜下にガス像を認めた。考えられるのはどれか。
- 肝破裂
- 腸管破裂
- 腎損傷
- 脾損傷
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2.腸管破裂
問題121 腹部打撲に対して直ちに行う検査でないのはどれか。
- 腹部血管造影検査
- 腹部単純エックス線検査
- 血液一般・生化学検査
- 腹部超音波検査
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1.腹部血管造影検査
問題130 後腹膜血腫について誤っているのはどれか。
- 腹部外傷時の骨盤骨折に合併する。
- 腸官麻痺を伴うことはまれである。
- 腹部単純エックス線写真では腸腰筋陰影の消失が診断に役立つ。
- 手術適応の判定には血管造影所見が役立つ。
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2.腸官麻痺を伴うことはまれである
問題174 腹膜炎でみられる反跳性圧痛はどれか。
- ブルンベルグ徴候
- グレイ-ターナー徴候
- クールボアジエ徴候
- カレン徴候
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1.ブルンベルグ徴候
問題174 腹腔内遊離ガス像を認めるのはどれか。
- 腸閉塞
- 消化管穿孔
- 腎損傷
- 肝損傷
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2.消化管穿孔
問題174 腹部鈍的外傷で誤っている組合せはどれか。
- 肝破裂 ─── 腹腔内出血
- 腎破裂 ─── 血尿
- 腸管破裂 ─── 汎発性腹膜炎
- 脾破裂 ─── 腹腔内遊離ガス
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4.脾破裂 ─── 腹腔内遊離ガス
問題173 腹部鈍的外傷で正しい組合せはどれか。
- 肝損傷 ─── 腫瘤形成
- 腸管破裂 ─── 腹鳴亢進
- 膵損傷 ─── 後腹膜血腫
- 脾損傷 ─── 腹腔内遊離ガス
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3.膵損傷 ─── 後腹膜血腫
問題174 40歳の男性。自転車走行中に転倒し右側腹部を打撲した。すぐに歩いて来院したが、待っている間に、冷汗が生じ顔面が蒼白となった。下腿浮腫はみられない。収縮期血圧80mmHg、脈拍120/分であった。考えられる病態はどれか。
- 心原性ショック
- 出血性ショック
- 敗血症性ショック
- アナフィラキシーショック
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2.出血性ショック
問題172 腰髄損傷に起こる症状で誤っているのはどれか。
- 呼吸障害
- 歩行障害
- 膀胱障害
- 直腸障害
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1.呼吸障害
問題173 シートベルトを着用しないで運転中、交通事故が発生し搬入された。緊急CT検査で後腹膜腔に多量の血腫を認めた。損傷を受けている臓器はどれか。
- 小腸
- 肝臓
- 膵臓
- 脾臓
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3.膵臓
問題173 腹部鈍的外傷で正しい組合せはどれか。
- 肝損傷 ─── 腫瘤形成
- 腸管破裂 ─── 腹鳴亢進
- 膵損傷 ─── 後腹膜血腫
- 脾損傷 ─── 腹腔内遊離ガス
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3.膵損傷 ─── 後腹膜血腫
問題173 交通事故の受傷機転と損傷部位との組合せで正しいのはどれか。
- ハンドル外傷-縦隔損傷
- フロントガラス外傷-骨盤損傷
- ダッシュボード外傷-頸椎損傷
- シートベルト外傷-下腿損傷
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1.ハンドル外傷-縦隔損傷
問題174 25歳の男性。バイク運転中に転倒し救急外来に搬入された。来院時上腹部痛を訴えた。施行した立位胸部エックス線写真(別紙No.1)を別に示す。所見として正しいのはどれか。

- 心拡大
- 胸水貯留
- 横隔膜ヘルニア
- 腹腔内遊離ガス
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4.腹腔内遊離ガス
問題173 腹部外傷で正しいのはどれか。
- 鋭的外傷の多くは交通事故が原因である。
- 脾損傷の治療に血管塞栓術がある。
- 肝損傷で腹腔内フリーエアーがみられる。
- 腹部交通外傷では単発外傷のことが多い。
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2.脾損傷の治療に血管塞栓術がある。
問題183 腹部外傷で腹腔内遊離ガス像を認めるのはどれか。
- 肝損傷
- 腎損傷
- 脾損傷
- 消化管穿孔
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4.消化管穿孔
問題184 23歳の男性。バイクを運転中に転倒し、救急車にて搬入された。CT検査で後腹膜腔に多量の血腫を認めた。損傷を受けている臓器はどれか。
- 小腸
- 肝臓
- 膵臓
- 膵臓
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3.膵臓
問題181 誤っている組合せはどれか。
- 下部消化管出血 ─── タール便
- 静脈性出血 ───── 非拍動性
- 鼻出血 ─────── キーゼルバッハ
- 血 尿 ─────── 尿管結石
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1.下部消化管出血 ─── タール便
問題183 腹部外傷で誤っているのはどれか。
- 鈍的外傷の多くは交通事故が原因である。
- 脾損傷の治療に血管塞栓術がある。
- 肝損傷で腹腔内フリーエアーがみられる。
- 腹部外傷では多発外傷のことが多い。
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3.肝損傷で腹腔内フリーエアーがみられる。
問題184 28歳の男性。バイク走行中に転倒し右側腹部を打撲した。意識清明、自立歩行可能で救急車にて来院した。待っている間に、冷汗が生じ顔面が蒼白となった。下腿浮腫はみられない。収縮期血圧60mmHg、脈拍126/分であった。考えられるのはどれか。
- 心原性ショック
- アナフィラキシーショック
- 敗血症性ショック
- 出血性ショック
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4.出血性ショック
問題 183 交通外傷後、緊急CT検査で後腹膜腔に著名な血腫がみられる場合、考えられる損傷臓器はどれか。
- 脾臓
- 膵臓
- 肝臓
- 空腸
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2. 膵臓
問題 184 20歳の男性。高所作業中に転落し腹部を強打して緊急搬送された。到着時血圧68/48mmHg、脈拍数122拍/分、CTで腹腔内に大量の出血がみられた。考えられるのはどれか。
- 心原性ショック
- 血液分布異常性ショック
- 閉塞性ショック
- 循環血液量減少性ショック
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4. 循環血液量減少性ショック
まとめ
腹部疾患の問題は交通事故やたくさんの問題が出題されますが、打撲等の問題も出題されるので内蔵期の場所を教科書等で覚えると理解が深まると思います。



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