柔道整復師国家試験、外科学部分別問題移植と脳神経外科疾患の範囲になります。
この分野は脳神経外科疾患の問題が出題されます。この分野は外科学の問題の中で一番出題数が多い問題です。多いのは骨折、意識障害の問題が多く出題されています。特に意識障害ではJCSの問題が多く出題されているのでかなり覚えておきましょう。
この過去問を利用してぜひ学習してください。
外科学:脳神経外科疾患
問題128 頭蓋底骨折について誤っているのはどれか。
- 介達性鈍性外力によって生じる。
- 損症部位により鼻孔や耳孔からの出血を伴う。
- 頭部の他の部位の骨折より神経損傷を起こす頻度が高い。
- 鼻出血を伴う場合は仰臥位にする。
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4.鼻出血を伴う場合は仰臥位にする。
問題129 脳挫傷について正しいのはどれか。
- 頭部に対する鈍性外力による硬膜外出血を伴って発生する。
- 閉鎖性脳外傷により発生することが多い。
- 脳組織の壊死と脳実質内の出血を伴うことはない。
- 受傷後の開頭手術は必要ない。
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2.閉鎖性脳外傷により発生することが多い。
問題130 3-3-9度方式による意識障害の程度について正しい組合せはどれか。
- 閉眼状態だが、大きな声で呼びかけると開眼する ─── 3
- 痛み刺激に対して全く反応しない ─── 300
- 見当識障害がある ─── 20
- 名前や生年月日を聞いても言えない ─── 10
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2.痛み刺激に対して全く反応しない ─── 300
問題126 意識障害について誤っているのはどれか。
- 3-3-9度方式は光刺激により判定する。
- 失神とは意識が一過性に失われた状態をいう。
- 意識障害のある患者では吐物の誤嚥を防ぐことが大切である。
- 意識障害の原因の一つにクモ膜下出血がある。
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1.3-3-9度方式は光刺激により判定する。
問題127 誤っているのはどれか。
- 脊髄損傷が疑われるときは頭部から腰殿部までを不動に保つ。
- クモ膜下出血では頭部を低く保つ体位をとる。
- 吐物の誤嚥を防ぐには患者を側臥位に保つ。
- 脊髄損傷の合併症の一つに褥瘡がある。
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2.クモ膜下出血では頭部を低く保つ体位をとる。
問題126 頭蓋底骨折について誤っているのはどれか。
- 粉砕骨折の多発
- 脳神経障害の合併
- 意識障害の発症
- 耳介後部の皮下出血
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1..粉砕骨折の多発
問題128 意識障害について正しいのはどれか。
- 植物状態は3-3-9度方式のⅡ-30に相当する。
- 混迷状態では強い刺激に対しても反応しない。
- 痛覚の有無は意識障害判定上重要である。
- 意識レベルの程度は脳外傷の重症度と一致する。
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3.痛覚の有無は意識障害判定上重要である。
問題127 頭部外傷について正しいのはどれか。
- 巣症状が認められる場合は脳挫傷が疑われる。
- 耳出血がある場合は後頭骨骨折が疑われる。
- 受傷部の腫脹は硬膜外血腫による。
- 開口障害は頭蓋底骨折が原因である。
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1.巣症状が認められる場合は脳挫傷が疑われる。
問題128 正しい組合せはどれか。
- 植物状態 ─── 大脳障害
- 脳死 ─── 脊髄損傷
- 痙攣 ─── 慢性関節リウマチ
- 片頭痛 ─── 頭頸部筋持続的収縮
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1.植物状態 ─── 大脳障害
問題128 頭蓋骨骨折について誤っている組合せはどれか。
- 複視 ─── 眼窩骨折
- 髄液漏出 ─── 頭蓋底骨折
- 咬合不全 ─── 下顎骨骨折
- 呼吸困難 ─── 頬骨弓骨折
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4.呼吸困難 ─── 頬骨弓骨折
問題127 頭部外傷で正しい組合せはどれか。※解なし
- 脳挫傷 ─── 頭部皮下血腫
- 硬膜外血腫 ─── 円蓋部陥没骨折
- 硬膜下血腫 ─── 頭蓋底骨折
- 髄液漏 ─── 下顎骨骨折
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問題128 脳卒中で正しい組合せはどれか。※解なし
- 脳幹部出血 ─── 意識清明
- 脳血栓 ─── 一過性脳虚血発作
- 脳動脈瘤破裂 ─── 脊髄性ショック
- 小脳出血 ─── 呼吸停止
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問題127
19歳の男性。バイクで転倒し頭部を強打した。その直後、一時的な意識消失があった。来診したときは歩いたり話したりできたが、受傷後12時間を経て意識が障害してきた。最も考えられる損傷はどれか。
- 硬膜外血腫
- 頭蓋底骨折
- 脳挫傷
- 脳内出血
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1.硬膜外血腫
問題130 クモ膜下出血で特徴的な初発症状はどれか。
- 嘔吐
- 意識障害
- 上肢麻痺
- 頭痛
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4.頭痛
問題128
72歳の男性。3か月前に階段から転落して額に3針縫合を受けた。意識障害、神経症状はなく創は治癒したが、2週間前から歩行時に力が入らなくなり、ぼんやりしていることが目立つようになった。最も考えられるのはどれか。
- 急性硬膜外血腫
- 脳梗塞
- 慢性硬膜下血腫
- 破傷風
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3.慢性硬膜下血腫
問題129 正しいのはどれか。
- 脳梗塞は脳血管の奇形によるものが多い。
- 一過性脳虚血発作はクモ膜下出血の前兆である。
- 心臓弁膜疾患は脳血栓の原因となる。
- 脳幹部出血は意識障害をきたすことが多い。
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4.脳幹部出血は意識障害をきたすことが多い
問題128 誤っているのはどれか。
- 急性硬膜外血腫は頭蓋骨と硬膜との間に血腫を認める。
- 急性硬膜下血腫は脳挫傷を伴いやすい。
- 慢性硬膜下血腫は、外傷後1~2年して発症する。
- 脳挫傷は脳内に血腫を作りやすい。
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3.慢性硬膜下血腫は、外傷後1~2年して発症する
問題129 クモ膜下出血の発症で誤っているのはどれか。
- 突然に発症する。
- 激烈な頭痛がある。
- 脳動脈瘤の破裂が多い。
- 通常は運動麻痺を伴う。
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4.通常は運動麻痺を伴う。
問題126 意識清明期(lucidinterval)がみられるのはどれか。
- 急性硬膜下血腫
- 外傷性クモ膜下出血
- 急性硬膜外血腫
- 脳内血腫
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3.急性硬膜外血腫
問題153 痙攣について誤っているのはどれか。
- 原因の推定に発症年齢は重要である。
- 初期治療としてまず手足の拘束を行う。
- 脳血管障害は痙攣の原因となる。
- てんかん大発作は強直間代痙攣をきたす。
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2.初期治療としてまず手足の拘束を行う
問題157 痛み刺激に対する反応でジャパン・コーマスケールの300はどれか。
- 開眼する。
- はらいのける動作をする。
- 手足を少し動かす。
- 反応しない。
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2.はらいのける動作をする
問題158 68歳の男性。今朝、突然頭の中が爆発するような激しい頭痛が出現した。考えられるのはどれか。
- くも膜下出血
- 一過性脳虚血発作
- 脳内出血
- 脳梗塞
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1.くも膜下出血
問題172 頭部・顔面外傷で誤っている組合せはどれか。
- 頭蓋底骨折 ─── 髄液鼻漏
- 耳下腺部損傷 ─── 顔面神経麻痺
- 頬骨弓骨折 ─── 開口障害
- 脳実質損傷 ─── 急性硬膜外血腫
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4.脳実質損傷 ─── 急性硬膜外血腫
問題172 顔面外傷で誤っている組合せはどれか。
- 鼻骨骨折 ─── 顔面神経麻痺
- 頬骨骨折 ─── 開口障害
- 耳介血腫 ─── カリフラワー耳
- 上顎骨骨折 ─── 咬合異常
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1.鼻骨骨折 ─── 顔面神経麻痺
問題173
28歳の男性。オートバイ運転中に転倒、頭部を強く打撲した。受傷時一過性の意識障害があったが、その後意識清明となり普通に会話をしていた。6時間後に頭痛を訴え、次第に呼びかけに応じなくなった。最も考えられるのはどれか。
- 脳挫傷
- 外傷性クモ膜下出血
- 急性硬膜外血腫
- 急性硬膜下血腫
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3.急性硬膜外血腫
問題170
74歳男性。階段で転落し頭部打撲。受傷時、神経学的検査、頭部CT検査で異常所見を認めなかったが、2ヵ月後歩行がふらつき、尿失禁がみられた。考えられる病態はどれか。
- 慢性硬膜下血腫
- 脳挫傷
- くも膜下出血
- 急性硬膜外血腫
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1.慢性硬膜下血腫
問題173 Jackson(ジャクソン)型痙攣発作と関係するのはどれか。
- 心筋梗塞
- 頭部打撲
- 腰椎損傷
- 低血糖
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2.頭部打撲
問題172 けいれん発作を生じないのはどれか。
- 脳しんとう
- 脳腫瘍
- 頭蓋内出血
- 脳動静脈奇形
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1.脳しんとう
4.脳動静脈奇形
問題173 30歳の男性。日常は健康で特記すべきことはない。散歩中、突然に頭を押さえてうずくまった。意識はあるが激しい頭痛を訴え嘔吐も認めた。麻痺はないが徐々に意識が低下してきた。考えられる疾患はどれか。
- 脳挫傷
- くも膜下出血
- 慢性硬膜下血腫
- てんかん発作
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2.くも膜下出血
問題169 意識障害で正しいのはどれか。
- 自分の名前は言えないが覚醒しているので意識障害はない。
- 眠っているが呼ぶと開眼するので意識障害はない。
- 意識障害の程度を評価するのに3-3-9度方式が使われる。
- ジャパン・コーマスケールの300は軽度である。
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3.意識障害の程度を評価するのに3-3-9度方式が使われる。
問題170 てんかん重積状態の処置で誤っているのはどれか。
- 気道確保
- 静脈確保
- 脳波検査
- 筋電図検査
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4.筋電図検査
問題171 脳卒中で誤っている組合せはどれか。
- くも膜下出血 ─── 脳動脈瘤
- 脳動静脈奇形 ─── 老化
- 脳塞栓 ─── 不整脈
- 脳出血 ─── 高血圧
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2.脳動静脈奇形 ─── 老化
問題174
72歳の男性。2週前から軽度の頭痛が生じ、言葉がもつれるようになった。数日前からは足ももつれるようになり、歩けなくなった。2か月前に自転車で転倒し、頭部を打撲したが、その時のCT検査では異常を認めなかった。考えられるのはどれか。
- 頭蓋底骨折
- 慢性硬膜下血腫
- 脳挫傷
- 急性硬膜外血腫
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2.慢性硬膜下血腫
問題171 疾患と症状との組合せで誤っているのはどれか。
- 高血圧性脳出血 ─── 片麻痺
- くも膜下出血 ─── 頭痛
- 脳動静脈奇形 ─── 眼球突出
- 脳梗塞 ─── 失語症
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3.脳動静脈奇形 ─── 眼球突出
問題172 症候性てんかんの原因とならないのはどれか。
- 頭部外傷
- 脳腫瘍
- 群発頭痛
- 脳梗塞
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3.群発頭痛
問題171 頭部外傷で誤っているのはどれか。
- 帽状腱膜下血腫は高齢者に多い。
- 頭蓋底骨折で髄液漏を生じる。
- 急性硬膜外血腫で意識清明期がみられる。
- 急性硬膜下出血は予後不良である。
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1.帽状腱膜下血腫は高齢者に多い。
問題172 ジャパン・コーマスケールⅢ-100の状態で正しいのはどれか。
- 見当識障害がある。
- 開眼しているが自分の名前がいえない。
- 普通の呼びかけで容易に開眼する。
- 痛み刺激に対し払いのける動作をする。
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4.痛み刺激に対し払いのける動作をする。
問題173 けいれんが生じる可能性の高いのはどれか。
- 脳挫傷
- 脳しんとう
- 慢性硬膜下血腫
- 一過性脳虚血発作
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1.脳挫傷
問題172 ジャパン・コーマ・スケールⅢ-300の状態で正しいのはどれか。
- 見当識障害がある。
- 痛み刺激に反応しない。
- 痛み刺激で顔をしかめる。
- 呼びかけで容易に開眼する。
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2.痛み刺激に反応しない。
問題173 頭部・顔面外傷で誤っている組合せはどれか。
- 頭蓋底骨折-髄液鼻漏
- 耳下腺部損傷-顔面神経麻痺
- 頬骨弓骨折-開口障害
- 脳実質損傷-急性硬膜外血腫
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4.脳実質損傷-急性硬膜外血腫
問題171 60歳の男性。突然の激しい頭痛で来院した。最も考えられる疾患はどれか。
- 脳梗塞
- 脳腫瘍
- てんかん
- くも膜下出血
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4.くも膜下出血
問題174 16歳の男子。柔道練習中、畳に激しく頭をぶつけて10秒間の意識消失を起こした。1時間後には神経症状もなく、頭痛もなかった。正しいのはどれか。
- 2度脳しんとうに相当する。
- 意識が改善すれば神経学的検査は必要ない。
- 翌日の練習を許可する。
- セカンドインパクトシンドロームに注意する。
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4.セカンドインパクトシンドロームに注意する。
問題167 けいれんで誤っているのはどれか。
- 脳腫瘍は症候性てんかんの原因となる。
- 一部の筋肉にとどまるものは部分発作という。
- 間代性けいれんでは手足を強直させる。
- 一部の筋肉に始まり全身に広がる場合を二次性全般化という。
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3.間代性けいれんでは手足を強直させる。
問題170 脊髄くも膜下麻酔で正しいのはどれか。
- 多くは胸椎で穿刺する。
- 上腹部の手術で使用する.
- サドルブロックは側臥位で行う。
- 脳脊髄液が漏れると頭痛が起こる。
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4.脳脊髄液が漏れると頭痛が起こる。
問題172 頭部打撲で救急搬入時,随意運動なく四肢伸展を認めた。Glasgow Coma Scale(GCS)のうち運動機能の判定で正しいのはどれか。
- M1
- M2
- M3
- M4
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2.M2
問題169 意識障害で正しいのはどれか。
- 昏睡では呼びかけると覚醒する。
- 傾眠は刺激がなくなると眠ってしまう。
- 見当識障害では痛み刺激に反応しない。
- 開眼していれば意識障害はない。
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2.傾眠は刺激がなくなると眠ってしまう。
問題170 脳卒中の初期症状で誤っている組合せはどれか。
- 橋出血-呼吸異常
- 被殻出血-片麻痺
- 小脳出血-回転性めまい
- くも膜下出血-眼振
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4.くも膜下出血-眼振
問題170 脳死と臓器移植で誤っているのはどれか。
- 急性拒絶反応の時期は移植後2〜3か月以内である。
- 心臓移植後の生存率は3年生存率70〜80%である。
- 脳死とは脳幹を含む全脳髄の可逆的な機能喪失の状態である。
- 改正臓器移植法では家族の同意を得れば脳死下の臓器摘出が可能である。
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3.脳死とは脳幹を含む全脳髄の可逆的な機能喪失の状態である。
問題172 頭部外傷と症状の組合せで誤っているのはどれか。
- 脳しんとう-セカンドインパクトシンドローム
- 頭蓋底骨折-髄液鼻漏
- 急性硬膜下血腫-意識障害
- 慢性硬膜下血腫-激しい頭痛
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4.慢性硬膜下血腫-激しい頭痛
問題184 49歳の男性。3年前に脳ドックで脳動脈瘤を指摘されていた。今朝、突然頭の中が爆発するような激しい頭痛が出現した。考えられるのはどれか。
- 脳梗塞
- 脳内出血
- 硬膜外血腫
- くも膜下出血
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4.くも膜下出血
問題182 ジャパン・コーマスケールIII-100の状態で正しいのはどれか。
- 見当識障害がある。
- 普通の呼びかけで容易に開眼する。
- 痛み刺激に対し払いのける動作をする。
- 痛み刺激に反応しない。
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3.痛み刺激に対し払いのける動作をする。
問題182 回転性めまい、ふらつき、頭痛を訴えた場合、脳内出血の部位で疑うのはどれか。
- 被 殻
- 視 床
- 小 脳
- くも膜下
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3.小 脳
問題182 心原性脳塞栓症の治療に続いて起こり得るのはどれか。
- ウイリス脳動脈輪閉塞症
- 脳動静脈奇形
- 動脈瘤破裂
- 出血性梗塞
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4.出血性梗塞
問題184 20歳の男性。大学でラグビー部に所属している。練習中、グランドに激しく頭をぶつけて10秒間の意識消失を起こした。1時間後には症状は何もなかった。 正しいのはどれか。
- 2度脳しんとうである。
- 意識が改善すれば神経学的検査は必要ない。
- 翌日の練習を許可する。
- セカンドインパクトシンドロームに注意する。
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4.セカンドインパクトシンドロームに注意する。
まとめ
脳神経外科疾患の問題は出題数が多いです。ここを取れるか取れないかで外科学の点数は変わってくるので点数が取れるように必ず何度も復習してください。



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