柔道整復師国家試験、病理学の部分別問題炎症の範囲になります。
炎症の範囲は各回に大体1問は出題されるイメージがあります。結核などの問題が多く出題されているのでどのワードが多く出ているのか調べて勉強するのもいいと思います。
この過去問を利用してぜひ学習してください。
病理学:炎症
問題74 炎症における滲出について正しいのはどれか。
- 障害された組織から出る刺激因子の働きにより肥満細胞や血小板などから種々の起炎物質が放出される。
- 起炎物質にはヒスタミン、セロトニン、メラニンなどがある。
- 起炎物質の作用により局所の大静脈が拡張し毛細血管の透過性が亢進する。
- 滲出はまず白血球などの血球成分が血管外に遊出し、次いで血漿成分が流出して炎症性浮腫の状態となる。
回答はこちらをタップ
1.障害された組織から出る刺激因子の働きにより肥満細胞や血小板などから種々の起炎物質が放出される。
問題75 炎症の治癒について誤っているのはどれか。
- 細胞の死骸、破片などはマクロファージなど貪食細胞により除去される。
- 速やかに肉芽組織が生じて損傷により生じた空隙をうめる。
- 肉芽組織は新生毛細血管、線維芽細胞および炎症性浸潤細胞などからなる。
- 線維芽細胞から分泌された大量のグリコーゲンが、やがて徐々に水分を失い重合し収縮して瘢痕を形成する。
回答はこちらをタップ
4.線維芽細胞から分泌された大量のグリコーゲンが、やがて徐々に水分を失い重合し収縮して瘢痕を形成する。
問題76 結核症について誤っているのはどれか。
- 結核菌の多くは飛沫により呼吸気感染し、肺内初期感染巣および結核性胸膜炎からなる初期変化群を形成する。
- 結核症の進展は管内性、リンパ行性および血行性に分けられる。
- 肺結核における空洞は結核結節の中心部が壊死、乾酪化しそれが軟化崩壊して生じる。
- 病巣が血中に破れると結核菌が血液により全身に広がり、骨、腎、髄膜などの結核症を引き起こす。
回答はこちらをタップ
1.結核菌の多くは飛沫により呼吸気感染し、肺内初期感染巣および結核性胸膜炎からなる初期変化群を形成する。
問題70 滲出性炎について誤っているのはどれか。
- カタル性炎では組織の破壊が強い。
- 滲出性炎は滲出物の特徴により分類される。
- ジフテリアは線維素性炎の典型例である。
- 化膿巣には好中球や壊死組織がみられる。
回答はこちらをタップ
1.カタル性炎では組織の破壊が強い。
問題72 特異性炎はどれか。
a.結核
b.梅毒
c.AIDS(エイズ)
d.淋病
- a、b
- a、d
- b、c
- c、d
回答はこちらをタップ
1.a、b
問題73 急性炎症の所見はどれか。
a.好中球浸潤
b.瘢痕組織
c.肉芽腫形成
d.充血
- a、b
- a、d
- b、c
- c、d
回答はこちらをタップ
2.a、d
問題76 炎症について誤っている組合せはどれか。
- 細菌感染 ─── 細胞壊死
- 炎症性浮腫 ─── 低蛋白血症
- 化膿 ─── 好中球の浸潤
- 炎症性肉芽 ─── 線維芽細胞の増生
回答はこちらをタップ
2.炎症性浮腫 ─── 低蛋白血症
問題77 結核症でみられないのはどれか。
- 凝固壊死
- 血行性蔓延
- 脊椎カリエス
- カタル性炎
回答はこちらをタップ
4.カタル性炎
問題73 特異性炎でないのはどれか。
- 結核
- らい
- サルコイドーシス
- 膿瘍
回答はこちらをタップ
4.膿瘍
問題72 炎症について誤っているのはどれか。
- カタル性炎では粘膜からの分泌が亢進する。
- 線維素性炎では線維素が析出する。
- 化膿性炎は細菌の感染による。
- 蜂窩織炎は腐敗菌の感染による。
回答はこちらをタップ
4.蜂窩織炎は腐敗菌の感染による
問題73 結核について正しいのはどれか。
- 化膿性炎
- 出血性炎
- 肉芽腫性炎
- 漿液性炎
回答はこちらをタップ
3.肉芽腫性炎
問題68 炎症の五大徴候でないのはどれか。
- 発熱
- 腫脹
- 疼痛
- 潰瘍
回答はこちらをタップ
4.潰瘍
問題68 誤っている組合せはどれか。
- 線維素性炎 ─── ジフテリア
- 化膿性炎 ─── 膿胸
- 出血性炎 ─── 間質性肺炎
- 腐敗性炎 ─── 肺壊疽
回答はこちらをタップ
3.出血性炎 ─── 間質性肺炎
問題69 肉芽腫性炎でないのはどれか。
- 肺膿瘍
- 肺結核
- ハンセン病
- サルコイドーシス
回答はこちらをタップ
1.肺膿瘍
問題74 正しい組合せはどれか。
- 漿液性炎 ─── 壊疽
- 線維素性炎 ─── 絨毛心
- 化膿性炎 ─── 結核
- 出血性炎 ─── 膿胸
解答はこちらをタップ
2.線維素性炎 ─── 絨毛心
問題75 結核菌の検出に適する染色法はどれか。
- ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色
- アザン・マロリー染色
- ムチカルミン染色
- チール・ネルゼン染色
解答はこちらをタップ
4.チール・ネルゼン染色
問題68 正しいのはどれか。
- 好中球はT細胞とB細胞とに分類される。
- 好酸球はヒスタミンを放出する。
- リンパ球は分葉核をもつ。
- 単球は貪食作用をもつ。
回答はこちらをタップ
4.単球は貪食作用をもつ。
問題73 正しいのはどれか。
- 漿液性炎では粘液分泌の亢進が著しい。
- 膿瘍では膿汁の貯留がみられる。
- 出血性炎では線維素の析出が顕著にみられる。
- 蜂窩織炎では乾酪壊死がみられる。
回答はこちらをタップ
2.膿瘍では膿汁の貯留がみられる。
問題73 炎症の五大徴侯に含まれるのはどれか。
- 化膿
- 充血
- 疼痛
- 肉芽
回答はこちらをタップ
3.疼痛
問題74 誤っている組合せはどれか。
- サプレッサーT細胞 ─── 移植臓器の拒絶
- ヘルパーT細胞 ─── 抗体産生細胞への分化促進
- 細胞傷害性T細胞 ─── 悪性腫瘍細胞の破壊
- 遅延型過敏反応T細胞 ─── リンホカインの産生
回答はこちらをタップ
1.サプレッサーT細胞 ─── 移植臓器の拒絶
問題72 特異性炎でないのはどれか。
- 肝硬変
- 結核
- サルコイドーシス
- 梅毒
回答はこちらをタップ
1.肝硬変
問題74 特異性炎はどれか。
- 絨毛心
- 結核
- 肝硬変
- 出血性膵炎
回答はこちらをタップ
2.結核
問題80 正しい組合せはどれか。
- 漿液性炎 ─── 漏出液
- カタル性炎 ─── 粘液
- 線維素性炎 ─── 赤血球
- 蜂巣炎 ─── 類上皮細胞
回答はこちらをタップ
2.カタル性炎 ─── 粘液
問題103 炎症について正しいのはどれか。
- 漿液性炎は液性成分の滲出を主成分とする。
- 線維素炎は粘液成分の亢進が著しい。
- カタル性炎は大量の好中球を含む。
- 化膿性炎は腐敗菌の感染による著しい組織の壊死を生じる。
回答はこちらをタップ
1.漿液性炎は液性成分の滲出を主成分とする。
問題104 急性炎症における滲出反応の伝達物質でないのはどれか。
- プロスタグランジン
- ヒスタミン
- アドレナリン
- ブラジキニン
回答はこちらをタップ
3.アドレナリン
問題105 特異性炎でないのはどれか。
- 梅毒
- 偽膜性大腸炎
- サルコイドーシス
- ハンセン病
回答はこちらをタップ
2.偽膜性大腸炎
問題98 誤っている組合せはどれか。
- 尿管結石 ─── 血尿
- 大腸炎 ─── 下血
- 結核 ─── 吐血
- 打撲 ─── 紫斑
解答はこちらをタップ
4.打撲 ─── 紫斑
問題101 特異性炎(肉芽腫性炎)はどれか。
- ゴム腫
- 線維腫
- 腺腫
- 脂肪腫
解答はこちらをタップ
1.ゴム腫
問題100 創傷の修復現象に含まれないのはどれか。
- 炎症性細胞浸潤
- 瘢痕化
- 壊死
- 肉芽組織形成
解答はこちらをタップ
3.壊死
問題101 肉芽腫性炎でないのはどれか。
- 梅毒
- ハンセン(Hansen)病
- サルコイドーシス
- 肝硬変
解答はこちらをタップ
4.肝硬変
問題101 炎症反応で誤っている組合せはどれか。
- 滲出反応-ヒスタミン
- 赤血球の漏出-浮腫
- 好中球の増多-化膿
- 組織の増生-線維芽細胞
解答はこちらをタップ
2.赤血球の漏出-浮腫
問題102 滲出性炎でないのはどれか。
- カタル性炎
- 線維素性炎
- 肉芽腫性炎
- 化膿性炎
解答はこちらをタップ
3.肉芽腫性炎
問題104 正しい組合せはどれか。
- ジフテリア菌-出血性炎
- 結核菌-ゴム腫
- らい菌-肉芽腫性炎
- 淋菌-乾酪壊死
解答はこちらをタップ
3.らい菌-肉芽腫性炎
問題103 炎症の分類と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
- カタル性炎-アレルギー性鼻炎
- 線維素炎-間質性肺炎
- 化膿性炎-気管支肺炎
- 肉芽腫性炎-ハンセン(Hansen)病
解答はこちらをタップ
2.線維素炎-間質性肺炎
問題104 偽膜性大腸炎の原因菌はどれか。
- 黄色ブドウ球菌
- クロストリジウム・ディフィシル菌
- スピロヘータ
- らい菌
解答はこちらをタップ
2.クロストリジウム・ディフィシル菌
問題98 結節性多発性動脈炎でみられるのはどれか。
- アミロイド変性
- 空胞変性
- 脂肪変性
- フィブノイド変性
回答はこちらをタップ
4.フィブノイド変性
問題117 原因による命名でない病名はどれか。
- ウイルス性肝炎
- アルコール性肝炎
- 薬剤性肝炎
- 劇症肝炎
回答はこちらをタップ
4.劇症肝炎
問題125 血漿由来の炎症メディエーターはどれか
- セロトニン
- ヒスタミン
- ブラジキニン
- ロイコトリエン
回答はこちらをタップ
3.ブラジキニン
問題123 特異性炎でないのはどれか。
- サルコイドーシス
- 線維素性心外膜炎
- 野兎病
- 梅毒
回答はこちらをタップ
2.線維素性心外膜炎
問題124 炎症のケミカルメディエーターで誤っているのはどれか。
- レニン
- セロトニン
- ヒスタミン
- プロスタグランジン
回答はこちらをタップ
1.レニン
問題117 病名に経過が含まれているのはどれか。
- 橋本病
- 気管支肺炎
- 急性虫垂炎
- ウイルス性肝炎
回答はこちらをタップ
3.急性虫垂炎
問題123 炎症の分類と疾患の組み合わせで正しいのはどれか。
- 肉芽腫性炎症ーー野兎病
- 増殖性炎ーー梅毒
- 滲出性炎ーー膿胸
- 出血性炎ーーアレルギー
回答はこちらをタップ
1.肉芽腫性炎症ーー野兎病
or
3.滲出性炎ーー膿胸
問題124 リンパ球の中で、ほかのリンパ球の分化を誘導するのはどれか。
- NKT細胞
- ヘルパーT細胞
- 細胞障害性T細胞
- ナチュラルキラー細胞
回答はこちらをタップ
2.ヘルパーT細胞
問題 120 関節ビリルビンが高値となるのはどれか。
- 胆管癌
- 溶血性貧血
- 先天性胆道閉塞症
- デュビン・ジョンソン(Dubin-Johnson)症候群
解答はこちらをタップ
2. 溶血性貧血
問題 124 炎症の経過で正しいのはどれか。
- 肉芽形成で炎症治癒は終結する。
- 線維化は細胞傷害直後にみられる反応である。
- 細胞傷害によって毛細血管の透過性亢進が起こる。
- 急性炎症ではリンパ球が血管外に遊出し。遅れて好中球が遊出する。
解答はこちらをタップ
3. 細胞傷害によって毛細血管の透過性亢進が起こる。
まとめ
炎症は出題数が多く範囲もとても広いです。イメージしやすいところから専門知識がないと解けないところまであるのでわからないところだけピックアップして勉強しましょう
コメント